トタンを最近見なくなった理由
2015/07/02最近はトタンの屋根や外壁といったものを見なくなりました。たまに納屋などで古びたトタン屋根を見ることはあるものの、新しく張り替える際に使われることはまずなくなりました。
実はトタン屋根というのは住居の建築材としてみると、あまり適していません。
外壁のページでも紹介しているとおり、トタン性の外壁はさびが浮きやすく、劣化状況によっては穴が開いたり、下地の木目にまで影響を及ぼすことすらあります。もちろん木目が腐食すれば壁丸ごと取り換えるケースすらあり得ますから、長く住みたい家には到底適しません。
現在ではトタンに代わり、さびにくく景観の美しい『ガルバリウム鋼板』とよばれる建築材が、屋根や外壁に用いられています。塗装を吹き付けることができるので色も変えやすく、何より腐食しにくく断熱性にも長けている、まさにトタンの後継材と言えます。
では、トタンは絶滅してしまったのでしょうか?答えはNOです。
ホームセンターなどを探してみると、トタンは1尺(およそ30cm)あたり150円前後で売られています。この安価なトタンを使って納屋を作ったり、自分だけの個室をDIYする人も最近増えています。
トタンは今となっては使いにくい商品ですが、非常に安価な点を見ると日曜大工にもってこいの材料とも言えます。